『五等分の花嫁』の4巻を読み終えました。林間学校という学校行事における一大イベントをメインとしており、物語が大きな分岐点を迎える巻だったように感じました。そんなわけで、感想と考察を書いていきたいと思います。
4巻のあらまし
学校のバスには同乗できず中野家の車で来た5つ子と風太郎。 やけにテンションの高い風太郎に戸惑う姉妹たちですが、はてさて..学校イベントの中でも盛り上がることの多い林間学校で、それぞれがどんな動きを見せてくれたのか追っていきます。
花嫁候補たちの動き
一花
キャンプファイヤーで風太郎と一緒に踊ることになった一花。三玖が風太郎に好意を寄せていることに気づきつつ、自身も少なからず好意を抱いてしまっていることに苦悩している様子が伺えます。
三玖に風太郎のことをどう思ってるのかと聞かれたのに対して、華麗に答えを躱していきます。三玖を諭すように後悔ないようにしなよと言います。三玖が望むなら私はいつでも風太郎君のダンス相手から手を引くよ、と。これはダンス相手=恋人と見たほうがわかりやすいと思いますが、要するに一花は自分の想いは二の次に三玖の答えを待っていると。これも一つの選択でしょうが、果たして、一花自身はそれでいいのでしょうか。
そんな中、片付けをしていた風太郎と一花が倉庫内に閉じ込められてしまいました。二人きりで危ない状態に陥るとつり橋効果でお互いがお互いを意識し始めるというのはよく聞きます。ことあるごとに一花が心臓の鼓動のドキドキを意識してるのが可愛いです。
そして風太郎に守られたとき、そのドキドキのセンサーが止まらなくなりました。
これをきっかけに、一花は自分自身の風太郎への想いに気づきます。やっぱり好きになってたんですね。
それでもまだ三玖に対しての負い目を感じている様子。今後、一花は風太郎に対してどう接していくのでしょうか。
二乃
肝試しで金髪のカツラをつけているだけの風太郎を、風太郎が持っていた好みの写真の子だと勘違いする二乃。風太郎は正体を隠し、金太郎という偽りの存在を作って二乃と接します。てか金太郎って名前どうにかならんかったのか笑。しかし、そんなことをしてしまったがゆえに面倒なことになります。なんとキャンプファイヤーのダンスで、一緒に踊ってほしいと言われてしまいました。あーあ。なんとなくダブルブッキングの香りがしていたので、やっぱりなーって感じでした。∑(ノ∀`*)アチャー
普段怒った表情が多い二乃ですが、金太郎の前だとしおらしかったり、か弱い表情を見せたりしてましたね。
結局、風太郎は風邪をこじらせてしまい、一緒に踊れなかったわけですが、正体を明かすではなく、二乃に金太郎は来れなくなったと伝えます。まあ体調崩しているのに、変装して出るわけにもいかないでしょうしね。自身の体調がよくないのに、フラれたことを気遣ってくれた(?)風太郎のことを少し見直したのか、わかりませんが、これまでよりは二乃が風太郎のことを認めてきているのではないでしょうか。
しかし、このとき二乃は風太郎=金太郎ということに気づいてない様子ですが、いつ気づくのでしょうか。
三玖
風太郎への想いを隠し切れなくなってきてる三玖。一花が風太郎のことをどう思ってるのか聞いたり、風太郎が他の子と仲良くしてるのを見てモヤモヤした様子を見せていたり..
しかし、三玖にとって、風太郎はあくまでも姉妹たちにとって平等の存在でなければならないという固定観念が邪魔して好きなように振舞えない様子。
長いこと一歩を踏み出せずにいた三玖ですが、風太郎から「平等じゃなく公平にいこうぜ」という発言を受けて、吹っ切れた様子。平等という考えではなく、あくまでも公平に風太郎にアタックすればいいんだと思ったのでしょう。
その後、一花に対して 自分の風太郎への想いを告白しているシーンは完全に迷いがなくなった顔つきでした。自分も風太郎に好きなようにアプローチするから、一花も(当然他の皆も)お好きにどうぞと。。この一言をきっかけに、花嫁候補たちの動きが一気に加速していきそうです。これは今後、目が離せません。
四葉
キャンプファイヤーの肝試し、風太郎が係ということで、なんと四葉も手伝ってくれることに。こういう四葉の優しいところ好きです。「普段死んだ眼をしてるから、上杉さんが楽しそうで嬉しい」って、風太郎君。普段どんな人相で人と接しているのでしょう笑。
風太郎が風邪をこじらせて、林間学校最終日を楽しめなくなったことを、色々なところに連れまわした自分のせいだと思ってしまう四葉。しかし、風太郎のしおりの中に書き込まれた「楽しかった」という言葉を見てホッとする四葉、この子は人の嬉しいを、自分の嬉しいにするいい子ですよね。だからこそ、四葉自身にも幸せになってもらいたいなと思ったり。
五月
風太郎のことを中々信じきれない五月。一花が風太郎に好意を抱いていることに対して、男は見極めなければならないと言って、風太郎のことを試します。それは一花に変装して風太郎が気づくかどうか。 五月が男の人をどうしてここまで警戒するのか謎ではありますが、どうやら父親が関係しているようです。現状では、詳細はわかりませんが、中野家は何か深い闇を抱えているのかもしれません。
そして、一花の姿で皆と合流し、スキーをする五月ですが、何やら雲行きが怪しい方向に。五月がどこを探しても見つからず、姉妹たちが先生を呼んだほうがいいのではと大事になっていきます。姉妹たちすら、五月が一花に変装してることに気づかないのはどうなんだ笑と思いましたが、マスクとウェアのフードを被っているからわからないのかなーとか。五月としては大事にされるわけにはいかないので、止めに入りますが、他の姉妹たちからすればそんなことを聞いている場合ではありませんよね。だって大切な家族が行方不明になってるわけですから。
そんな中、あることをきっかけに風太郎が、今一緒にいる一花が五月の変装姿だということに気づきます。いったん、皆から離れて正体を明かすシーンに、ちょっと粋だなと思いました。皆にばれないように五月に気を使ったのでしょう。風太郎君かっこいいやん。
4巻の感想まとめ
というわけで、林間学校がメインの巻でした。 「結びの伝説、キャンプファイヤーの結びの瞬間、手を結んだ二人は生涯を添い遂げる縁で結ばれる」という言い伝えが、どうやら風太郎の結婚でも有効だったようで、そのときに手を結んでいたのは誰なのかというとなんと..
五つ子全員でした笑。
これでまた誰が花嫁なのかわからなくなってしまいました。いやー春場先生焦らしますねぇ。 というわけで、これからも彼女たちの動向を追わなければならないようです。いいだろう、望むところだ。必ず、完結までに誰が花嫁になるか見定めて見せます!