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『名探偵ピカチュウ』感想と、ポケモン好きにもオススメできるポイント紹介

GWも中日を超えましたが、「夏はポケモン!」を先取りして、ポケモンの映画(?)が公開されてるのをご存知でしょうか。

その名は『名探偵ピカチュウ。原作はニンテンドーDSソフト『名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~』

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©meitantei-pikachu.jp

元々ゲームである作品のハリウッドによる実写映画化は、各方面に話題と反響を呼んでいます。とはいえ、アニメやゲームといった二次コンテンツ系の実写は、どうしても受け付けない人が多かったり、2次元だからこそ表現できる部分を、3次元で表現すると途端にチープに感じてがっかりするといった声が上がることも多いため、不安要素も多々ありますよね。特に好きな作品なら猶更です。

公開前のPVなどで、ポケモンたちが3DCGで描かれた姿を見た人たちの間では、そのリアル過ぎる出で立ちに「なにこれ気持ち悪い」「こんなのポケモンじゃない」という意見が飛び交ってました。

とはいえ、これまで歴代のポケモン映画を全て見てきた私にとっては、見ない理由は一つもありません。
ということで、早速見に行きました。本記事では、その感想とポケモン好きの人にオススメできるほどのものだったかの所見を説明しようと思います。

ストーリー

ライムシティという人とポケモンが共存する都市に訪れた主人公ティムは、父親の死を知らされ、その謎を相棒のピカチュウと解決するために奔走する物語になります。

登場人物

登場人物の中でも、主人公サイドのキャラクターの紹介だけにしておきます。敵側のも含めると、大きなネタバレも入ってしまうため、気になった人は是非劇場へ足を運んでください。

ティム

ジャスティス・スミスが演じる本作の主人公。(吹き替えは竹内涼真
気が弱く、孤独な青年
として描かれています。彼は昔、ポケモントレーナーになることを夢見ていたほど、ポケモンが好きだったようで、父親が用意していたティムの部屋にはたくさんのポケモンポスターやグッズが置いてあるほど。
それでも、過去に母親を亡くし、父とも離れることになった過去などがあったためか、成長して、ポケモンへの気持ちは結構ドライなものに変化してしまっています。
そんな彼のもとに、父の死を告げる連絡が入り、そこで出会った父の相棒だったピカチュウと出会い、父の死と過去の自分を顧みながら、父の死の真相を追うことになります。
話が進むごとに成長していく彼の姿に感動しました。特に最後のシーンは、最後まで見守れて良かったなと思えるほど。

ピカチュウ

ライアン・レイノルズが演じることで話題になっているしわしわのピカチュウ。(吹き替えは西島秀俊
やたらよくしゃべる上に、コーヒーが大好きという設定です笑。 
記憶を無くした状態
でティムと出会い、名探偵として、父ハリーの死の真相を突き止めるべく、ティムの相棒となります。
見た目も声もただのおっさんで、アニメの大谷育江さんのかわいらしい「ピカピカ♪」は見る影もありません笑。まぁ話が通じない人には可愛い声のピカチュウでしかないみたいですが。
しかし、コーヒーが好きとは..このピカチュウとは話が合いそうです。

ルーシー

キャスリン・ニュートンが演じる本作のヒロイン。記者のたまごで、ティムの父の死の謎に何かあると感じて、持ち前の好奇心と積極性で、ティムの死の謎を追う協力をしてくれます。非常に優秀で、主人公のティムがちょっと頼りないこともあって、できるキャリアウーマンって感じです。
相棒はコダックコダックと言えば、アニメでは頭痛を起こすと強力な念力を発してしまいますが、この映画でもその力を発揮して、ティムやルーシーを助ける重要な子。

全体の感想

ストーリーはポケモンというファンタジー要素を入れながらも、しっかり人間ドラマを描いてくれたこともあって、非常に良かったです。特にティムとピカチュウの掛け合いが最初から最後まで『人間の心のぶつかり合い』を見ているようでした。まったく飽きることなく見れましたね。

原作のゲームを今なお、やり続けてるポケモンオタクとしての感想は、「本当にポケモンが好きで、現実世界に落とし込んだらこうなる!」というのを考えて作ってくれてることが伝わりました。
登場するポケモンは、初代のピカチュウリザードンミュウツーだけでなく、ルンパッパやキモリネマシュキュワワーといった比較的なマイナーなポケモンまでしっかり描いてくれているところは好感が持てましたし、バリヤードやプリンを3DCGで実際のモンスターとして描きつつ、妙にコミカルな演出を加え、愛嬌を持たせるような工夫をしていたりと、随所随所にポケモンへの愛を感じることができました。

また、息子ティムと父親、そしてピカチュウの関係性に不覚にも感動しました。ネタバレになるので、詳しいことは省きますが、キャスティングも含めて「そういうことだったのか」と合点がいきました。
見終われば、誰もが『ピカチュウがおっさんで良かった..!』となります。

竹内涼真さんがポケモントレーナーとして出演したのも面白かったですね笑。
主人公ティムの吹き替えだけでなく、劇中にもまさか出てくるとは。しっかり赤い帽子をかぶって、レッドの再現を意識しているのでしょうか。モンスターボールを投げるシーンの表情も失礼ながら少し笑ってしまいました。気になる人、ファンの人はぜひ劇場でご確認ください。

どうやら竹内涼真さん、幼少期からポケモンが好きだったようで、一ファンとして実写化が決まった後に来たオファーの連絡にはしゃいだとのこと笑。
というか、うらやましい..。私もポケモントレーナーのエキストラでいいから出演したいです!

最後にまとめると、ゲーム原作の実写映画化の成功作品と言っていいほど良くできていたと思います。個人的には、今後の実写映画された作品は、『名探偵ピカチュウ』を成功の基準例として扱ってもいいぐらいじゃないかと。
少なくとも見に行こうか悩んでる人は是非見てください。普通に感動します。
原作ポケモンファンの人も、3DCGのポケモンたちに最初は違和感を感じるかもしれませんが、終わってみればしわくちゃピカチュウをもう一度拝みたくなるほど気にならなくなりますよ。なんなら私はもう一回ぐらい見に行こうかと考えてるほどですから笑。