一大ムーブメントを巻き起こした『鬼滅の刃』。
2020/5/18(月)発売の週刊少年ジャンプ本誌にて、205話にて完結しました。
感想記事も書かせていただきました(*´ω`*)
しかし、私も含めてまだまだ熱が冷めきらないため、
この機会に『鬼滅の刃』の人気について徹底解剖していこうと思います!
人気になった理由
まず、マンガが原作である作品の人気の指標の一つでもある、
「単行本の累計発行部数」について確認していきましょう。
年月日 | 累計発行部数(万部) | その他・備考 |
---|---|---|
~2019/3 | 350 | TVアニメ放送前 |
2019/4/28 | 450 | TVアニメ放送開始後 |
2019/9/29 | 120 | TVアニメ放送終了後 |
2019/12/4 | 2500 | 18巻発売初版100万部 |
2020/2/4 | 4000 | 19巻発売初版150万部 |
2020/5/13 | 6000 | 20巻発売初版280万部 |
『鬼滅の刃』は、TVアニメ放送前までは累計発行部数350万部の作品でした。
しかし、TVアニメ放送終了後、瞬く間に発行部数を伸ばし、
その数は今や6000万部にまでいきましたΣ(・□・;)
『鬼滅の刃』累計発行部数6000万部について
累計発行部数は、作品としての人気の高さを明確に表すバロメーターです。
6000万部とはどれぐらい凄いのか、歴代の週刊少年ジャンプ作品と比較してみます。
- 『ワンピース』1~96巻:4億7000万部
- 『ドラゴンボール』1~42巻:2億5000万部
- 『NARUTO』1~72巻:2億5000万部
- 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』1~200巻:1億5650万部
- 『SLAM DUNK』1~31巻:1億2000万部
- 『BLEACH』1~74巻:1億2000万部
- 『HUNTER×HUNTER』1~36巻:7200万部
- 『鬼滅の刃』1~20巻:6000万部
- 『銀魂』1~77巻:5500万部
こちらは「漫画全巻ドットコム」を参考にしています。
こうしてみると、ジャンプの看板マンガばかりが並んでいて壮観です。
そして『鬼滅の刃』の前後の作品を見てもわかりますが、
「累計20巻で発行部数6000万部」という数字は凄いんですよね。
『鬼滅の刃』20巻の初版発行部数280万部について
初版発行部数は、読者にとってはあまり意識しない部分。
普通の人は、見てもピンと来ないでしょう。
初版280万部という数字がどれぐらい凄いかといえば、
週刊少年ジャンプの歴代作品2位にランクインするぐらいの凄さです!
ちなみに、1位は私も大好きな『ワンピース』67巻の405万部です。
最新96巻まで初版発行部数300万部越えを10年以上維持しているという驚異的な数字を残しているのもお忘れなく。
さすが我らが『ワンピース』! 尾田先生やで~~~(∩´∀`)∩
さて、話が少しそれましたが、話題の大きさが初版発行部数を底上げします。
『鬼滅の刃』は累計巻数が少ないながらも、初版300万部という大台に近づいた作品といえます。
では、前提の話はここまでとして、これだけの人気が出た理由について考察します。
TVアニメの影響
先ほどのグラフを見てもわかるとおり、
TVアニメを経て累計発行部数が大きく伸びていることがわかります。
その美麗な画とストーリーの緻密さ、音楽の使い方、
あらゆるアニメの中でも群を抜いて高いクオリティを誇っており、私も興奮しました。
Lisaの「紅蓮華」のメディア露出
TVアニメ『鬼滅の刃』のOP「紅蓮華」を歌ったLiSAの影響もあります。
2019年の紅白では、LiSAも出場し「紅蓮華」を披露しました。
元々アニメが好きな人だけでなく、様々な世代の人たちに関心を持たせたことも、
TVアニメが終了して半年以上経過しても、発行部数が伸び続けている要因の一つでしょう。
一般的にマンガ好きな(特に週刊少年ジャンプを追う)20~30代だけではなく、
10代や40代以上の人たちもファンとして獲得できたことが重要ですね。
10代などの若い世代は、
「〇〇の呼吸」
という技を繰り出すときの掛け声を真似ているんだとか...w
女性からの高い支持
私が一番の要因として挙げたいのは、女性からの高い支持を集めたことだと考えます。
マンガやアニメは一定の人気を獲得すると、様々なグッズ化やメディアミックス展開がされます。
アニメ好きの人たちの中でも特に女性は、購買意欲やコレクション欲が強く、
グッズなどを積極的に買ってくれます。
コンビニなどとのタイアップでお菓子の購入なども促進する役割を担っていました。
「カフェ」で友達と好きなアニメ談義をするのは女性ファンならやる人も多いのではないでしょうか。
「コラボカフェ」は、そういった人たちへの需要もありますし、
コンビニも同様、『刀剣乱舞』などとのキャンペーン時も毎回盛り上がるほど、
女性はこういったコラボキャンペーンに目がありません。
2020/6/2(火)~から、新たに
「ローソン」とのキャンペーンを開始することにもなってますし、
完結しても終わらぬ熱量を感じますね(`・ω・´)
気付けばあの有名なアライグマ「ラスカル」ともコラボしてグッズ化する始末なので、
今の人気にあやかって、女性が好きそうな様々な方面から話題を集めることを怠らなかったことが、
ここまでの大きな人気の火付けとなったと考えます。
作品のテーマが女性を中心に心に刺さる
『鬼滅の刃』人気の大きな躍進の一手を担ったのは間違いないとして、
では作品自体はどうだったかについて少し考えましょう。
一つには作品のテーマでもある「兄妹愛」があります。
男性がマンガやアニメに求めることに、
「現実では味わえないワクワク感を充足したい!」
という想いから「異世界もの」のジャンルが人気を集めていたりします。
一方で女性は「心が温まりたい、ほっこりしたい」といったものが欲しく、
2次元のキャラクターを、実際の自分や周りの誰かと省みて近しいものを感じると、
心がくすぐられて作品にハマりやすい、そんな傾向があるようです。
そのため、
「鬼になった妹を救う兄」
≒「悲劇のヒロインを救うヒーロー」
という、わかりやすく、いろんな角度から共感できるポイントを散りばめたことが、女性ファンの獲得に繋がったのだと考えます。
それこそ実際に兄妹がいる人は色んな思いが交錯したみたいです(∩´∀`)∩
そして、作中の最後には、
「鬼になった兄を救う妹」
という逆パターンの「兄弟愛」も見れましたし、言うこと無し...?(*´ω`*)
敵が魅力的で過去に共感
また、敵として登場する鬼が魅力的で、
その敵に対しても感情移入できることも、人気が続いた理由の一つでしょう。
作中に登場する鬼たちは、かつては人間であったため、
鬼になるまでの経緯やバックグラウンドを見ると切ない気持ちが押し寄せてきます。
実際私も一読者としてそうでした...w
特に"上弦ノ参"猗窩座(あかざ)の過去はグッとくるものがありました(´;ω;`)ブワッ
敵が魅力的な作品は間違いなく名作となりますね。
『鬼滅の刃』もそれに漏れることなく、非常に良い作品だったと思います。
最後に
ということで、『鬼滅の刃』の人気の理由について、考えられる範囲でがっつり考察してみました。
他にも色んなポイントがあると思いますが、挙げた範囲だけでも
改めて『鬼滅の刃』が魅力的な作品であったことを感じました。
『鬼滅の刃』ロストはいつまで続くのか気になりますが、
ジャンプの次世代作品にも期待したいですね!