『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』感想です。
※まだ見てない人はネタバレを含みますので、ご注意ください。
【本日より上映開始!】
— 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」公式 (@Violet_Letter) September 6, 2019
『#ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』上映開始となりました!
劇場にて皆様のご来場を心よりお待ちしております!https://t.co/s0SjUkFxjG#VioletEvergarden pic.twitter.com/7goab4mMRc
来場者特典は全3種ランダム配布の小説とのことで頂きました。
そして設定資料集も買ってきました(∩´∀`)∩
作品の概要
原作はライトノベルで、第5回京都アニメーション大賞において、大賞を受賞した作品。(本編が全2巻、外伝が全1巻)
戦争が終わった後、戦時中に無くした腕を義手として生活することになった主人公「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、自動手記人形サービスという仕事を全しながら、これまで「武器」としてしか扱われてこなかった生活から「等身大の人間」としての成長を含めて描いた人間ドラマ群像劇です。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という作品はテーマが「愛」。
主人公の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は「愛」という言葉の意味を、日々の自動手記人形サービスでの様々な人との出会い・代筆を通して、理解していくことになります。
手紙で結ばれる大切な絆
外伝の最大のテーマは「離れていても絆は永遠である」といったところでしょうか。
外伝のストーリーでは、離れ離れになった姉妹の手紙の代筆をすることになります。
一言で表せば、「エイミーとテイラーという姉妹を紡ぐ物語」に着地します。
最初に「イザベラ」というお嬢様の教育係として派遣されたヴァイオレットは、そこで彼女と仲良くなり彼女の生い立ちや妹がいることを明かされます。
イザベラは元々「エイミー」という名であり、「テイラー」という名の孤児を拾って自身の妹として可愛がっていました。
しかし、テイラーを捨てた父親が現れ、テイラーの保護を確約すると同時にエイミーを養子として来るように言われます。
自身の手では守り切れない妹テイラーのために、己の人生を捧げることを決めたエイミーは、「エイミー」という名を捨て「イザベラ」として生きることになります。
孤児院に引き入れられ離れ離れとなってしまった妹のために手紙を書いてほしいという依頼を受けたヴァイオレット。
そしてその直後、妹であるテイラーもヴァイオレットのもとを訪れ、姉エイミーに対して手紙を書きたいということで協力することになります。
手紙のやり取りを通して、再び巡り合えた二人の姉妹はとても幸せそうでした(´;ω;`)
あと個人的注目ポイントは、仲良くなったイザベラ(エイミー)とヴァイオレットの二人が一緒に入浴するシーン。本当に綺麗でした。
エイミーが「一緒にお風呂に入ろう」とヴァイオレットを誘って、「友人だから」と促すと「そういうものでしょうか」と返した時のエイミーの笑顔が印象に残りました。
これまで完璧超人にしか見えなかったヴァイオレットが見せた一瞬の隙が嬉しかったのかなと思ったり。本編とは直接絡まないものの、ヴァイオレットの成長という点でもとても大事なシーンに見えました。
その仕事は誰がために
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ではCH郵便社で働くメンバの中でも「自動手記人形(通称ドール)」という職業を担当するメンバの話が中心となりがちでしたが、その裏には書かれた手紙を届ける「郵便配達人」の存在が欠かせません。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』では「郵便配達人」がピックアップされているの非常に良かったなと思いました。
元々「郵便配達人」としてCH郵便社で働いていたべネディクトは、配達をただこなすだけのものと考えていましたが、テイラーと出会い、姉の手紙を受け取ったことによって幸せになれたことから「郵便配達人」を目指します。
その姿を見て、仕事との向き合い方を考えるようになるのが凄くいいストーリー展開でした。
最後に、「郵便配達人」は、ただ郵便物を届けるだけではなく「幸せを運ぶのが仕事」だということをベネディクト自身の口から出たのは、本当に良かったなと思います。
時代は変わる
時代は日々変化します。
これまでドールは結婚して妻となったあとはドールを辞めてそのまま生涯を添い遂げることが人生の目標であり、ゴールでもあるという風潮がありました。
しかし、「ルクリア」は結婚してもドールを続けるのだという話、こちらも本編には直接関わらないところではありましたが、今の社会を象徴しているかのようでした。
多種多様な生き方が尊重される今の時代で、「結婚」が全てではないことをアニメで表現していましたね。
京アニのこういう細かい描写、本当に好きです。
終わりに
最後にエンドロールが流れ終わった後に、映画館内から拍手が送られました。
これまで映画を観てきてこういったことはなかったので、ちょっとした衝撃を受けましたが、それだけあの「事件」に対してファンは誰もが思うところがあり、映画館に足を運んだのではないかと思います。そう考えると少しばかり心が温まりました。
それから、この事件についてはこれ以上言及しません。
何度目になるかわかりませんが、関係者の方々の早期の快復を心から願っております。