健全な魂を育み損ねた非健全なオタクブログ

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『彼女、お借りします』1巻を読んだので、感想と本作の魅力について

週刊少年マガジンにて連載中の宮島礼吏先生の作品『彼女、お借りします』が話題になっていたので、原作1巻を読みました。ストーリーと読んでいて私が感じた本作の魅力、そして今後の展開予想などを簡単にお話しようと思います。
個人的には、TikTok竹達彩奈さんが理想の彼女として出演していたので、完全にそれに釣られました。でも面白かったので、OKです笑。

ストーリー

主人公の木ノ下和也は、できたばかりの彼女にフラれたことにショックを受け、勢いで「レンタル彼女」というお金を払って一定時間だけ彼女になってもらうサービスを使い始めることから物語は始まります。
そこで出会ったレンタル彼女の水原千鶴と、仮初めの恋人関係を築くことになる異色のラブコメディといった感じです。

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©彼女、お借りします 宮島礼吏

恥ずかしながら、私はこの作品を読むまで「レンタル彼女」というサービスが現実にあることを知りませんでした。ご利用料金やご利用の流れなど含めて、まさに現実のレンタル彼女をマンガで再現しているように思えます。作者の宮島礼吏さんは、その手のことに詳しいのかと疑ってしまいます笑

作品の魅力

まず、キャラクターの可愛さ。本作のヒロインである水原千鶴は、スレンダーでありながら出るところは出ている黒髪ロングの正統派美少女。

しかし、レンタル彼女の仕事をしていることを隠している彼女は、実生活では目立たないようにメガネやおさげなどをして過ごしています。
しかし、大学が同じだった主人公の和也とばったり遭遇してしまい、正体も知られることに。ここから和也と千鶴の仮初めの恋人関係が本格的に動き始めます。

気が強く、物怖じせず発言する彼女は、レンタル彼女時とは全くキャラが違っており、まさに彼女を演じているときのそれはプロそのもの。和也も感心してしまうわけですが、彼女の魅力はそれだけではなく、実は根は優しかったり、思いやりの言葉を主人公にかけることがあったりします。そのため、主人公も少しずつ彼女のことが気になってきている様子。とはいえあくまでレンタル彼女です笑

また、この作品の魅力の一つに、実際に「レンタル彼女」という実サービスを使っているため、妙なリアリティさを醸し出しているところも面白さの要因として挙げられます。

童貞の主人公を、可愛い女性の胸元やスカートに目が行ってしまうしょうがないところもうまーく表現しています。それもあってか、女性キャラの魅力を存分に出してきてくれているところが素晴らしいなと感心しました。女の子を可愛く見せる描写のコツというものをわかっている、そんな気がします。

今後の展開の考察

登場キャラクターがまだ少ないので、構図が比較的わかりやすいのもポイントの一つかもしれません。主人公、ヒロイン、元カノの3人がメインで話を進めていきつつ、ヒロインも元カノも別に主人公のことが好きでなさそうなのがまたいいですね。ハーレムものとは現時点では違っているので、今後の話の進め方は気になるとこです。
果たして、「このまま皆主人公を好きになってハーレム展開になるのか」、「主人公が道化っぽいまま終わるのか」、「レンタル彼女のヒロインがレンタル彼女でなくなり、リアル彼女になるのか」
3つほど今後の展開案を提示しましたが、個人的に一番しっくりくるのは3番目です。とはいえ、そこまで行くのにどれだけの時間がかかるのでしょうか。

少なくとも今の主人公では、女の子に好かれるような要素があまり見受けられないほどのダメ男っぽいので、ここからどんな成長を遂げるのかは見守っていければいいなと思います。
また、水原千鶴が「なぜレンタル彼女という仕事をしているのか」という物語の本質にかかわる部分も重要でしょう。入院している彼女のおばあちゃんのためにお金を稼いでいるとかでしょうか。

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©彼女、お借りします 宮島礼吏

主人公のおばあちゃんに優しくするのは、「自身のおばあちゃんのために仕事をしているからこそほっとけない」のかもしれませんね。そうなると、二人の恋のキューピッドは、やはりおばあちゃんということになりますね笑。
ここも考察を続けていきたいと思います。